この記事でわかること
- 介護職の平均年収は約370万円。全産業平均(約460万円)を約90万円下回る
- 安い理由は「介護報酬の公定価格」「人件費率の高さ」「経営構造」にある
- 処遇改善加算・特定処遇改善加算で年々ベースアップは進んでいる
- 今後の制度改正でさらなる賃上げが見込まれる
給料が安い3つの理由
1
介護報酬が公定価格である
介護サービスの料金は国が定める「介護報酬」で決まっています。事業所が自由に価格を上げられないため、売上に上限があり、人件費に回せる原資も限られます。
2
人件費率が高い産業構造
介護業界の人件費率は約60〜70%。他産業(製造業30%前後)と比べて圧倒的に高く、利益を生みにくい構造です。
3
小規模事業所が多い
介護事業所は零細〜中小が多く、スケールメリットが効きにくい。大規模法人の方が給与水準は高い傾向にあります。
賃上げの推移
| 年度 | 主な施策 | 月額への影響 |
|---|---|---|
| 2012年 | 処遇改善加算が創設 | +約1.5万円 |
| 2019年 | 特定処遇改善加算の新設 | +約0.8万円 |
| 2022年 | ベースアップ等支援加算の新設 | +約0.9万円 |
| 2024年 | 加算の一本化・要件見直し | さらなる増額 |
今後の見通し
今後の賃上げ見通し
- 政府は「介護職員の賃金を他産業並みに引き上げる」方針を明確化
- ICT・ロボット導入による業務効率化で生産性向上→給与原資の確保が期待される
- 2024年度の報酬改定で処遇改善加算の一本化・増額が実施済み
- 人材確保の観点から今後も継続的な賃上げ施策が見込まれる
自分でできる収入アップ対策
個人でできる給料アップの方法
- 介護福祉士→ケアマネの資格ステップアップで月収+3〜8万円
- 処遇改善加算Ⅰを取得している事業所に転職する
- 夜勤のある施設で夜勤手当(1回3,000〜8,000円)を得る
- 大規模法人を選ぶ(昇給・賞与制度が整っている傾向)
よくある質問
介護職で年収500万円は可能ですか?
管理者兼ケアマネなど管理職ポジションで到達可能です。特に都市部の大規模法人では年収500万円以上のケースもあります。
処遇改善加算はすべての事業所で支給されますか?
いいえ。事業所が申請しないと支給されません。転職時には「処遇改善加算の取得状況」を確認しましょう。